
近頃カフェ激戦区となりつつある、小平市鈴木町。
閑静な住宅街のなか、とびきりカオスな異彩を放つ「ジミーズパラダイス」。
そこは知る人ぞ知る穴場スポットながら、地元の方々に長く愛され続けている味わい深いお店なんです!
今回はそんな「ジミーズパラダイス」の魅力はもちろんのこと、小平市でカフェやお店をやられている経営者のみなさんにも、「ためになるような有益情報」を深堀取材して来ました!
ジミーズパラダイスの歴史

まずはご主人のジミーさんに、お店の歴史を聞いてみることにしました。
今回は快くインタビューを受けて下さり、ありがとうございます。よろしくお願いします!
いえいえ、こちらこそよろしくお願いします。
最近、学園坂商店街から店舗を移転されてきたとのことですが、「ジミーズパラダイス」(以下「ジミパラ」) の歴史をざっくり伺ってもいいですか?
はい。「ジミパラ」自体は2009年から始めています。ただ、始めはキッチンカースタイルだったんですよ。色々イベントとかまわったりして。
初めて店舗を構えたのは、石神井台のころ。そのあと花小金井や小川にもちょこちょこ移転して、今の小平に戻ってきた感じだね。戻ってきてほしい、という声も頂いてたから。
わー!ではもう約10年くらいやられているんですね。
そういうことになるね。
約10年という年月の中に、お店の歴史と、それを通してつながる人々との思い出が沢山あるのですね。

ジミーさんはずっと飲食店をやられているんですか?
いや、もともとはインテリアデザイナー志望で、そういう会社でサラリーマンやってたんだけど…
え!おっしゃれー!
自分は社会人向いてないなって思って辞めちゃった。 (笑)
それでお店始めたんだよね。
うおー!もはや芸術系人間の業ですね!(笑)
(笑)
お店のこだわり

お店のメニューには、卵料理や、洋食、創作系が多い印象を受けますが、なにかこだわりはありますか?
やっぱりお客さんに安心して食べてもらいたい、という気持ちで素材やメニューを考えているね。
「お腹いっぱいになればなんでもいい」という思想とは、そろそろ離れるときが来ていますよね。
そうだね。だから卵は知り合いが紹介してくれた安全な青森産のものを使ってるし、それで作るオムライスとシフォンケーキが自信作かな。


奥様が作るケーキはふわふわですよね!
うん、これが結構美味しいんだよね。(笑)
あとは卵自体が美味しいから、卵かけご飯でシンプルに食べても絶品!
(じゅるり…)
他に何かおすすめの一品はありますか?


味噌汁もおすすめ。味噌汁は出汁がしっかりしていれば味噌が少なくてもきちんと味を感じられるんだよ。
へー!そうなんですね!それは塩分を気にされている方にも優しい一品ですね。
基本的に僕と奥さんなんか、外の食べ物はほとんどしょっぱく感じちゃう。塩の使い過ぎなんだと思う。
身体にやさしい安全な食材を使ったメニューは、多くのお客さんのニーズを満たしてくれそうですね。


メニューの他にも、「お店の雰囲気」について何かこだわりはありますか?スヌーピーがいっぱいですが…。(笑)
(笑)
たとえば「おもちゃ箱をひっくり返したような空間」を作れたら楽しそうだな、と思って敢えて「カオス」にしているかも。ちなみにスヌーピーはただ好きなだけ。(笑)
好きなものに囲まれていると心地いいですよね。言われてみるとなんだか「不思議な安心感」があるような無いような…?(笑)
「物が多い!ごちゃごちゃしてる!」ってよく言われるんだけど、僕の中では一応ちゃんと統一性のあるものを置いてるんだよね。全てがそれぞれ関係しているというか…。「何者でもない空間」を目指したらこうなっちゃった。(笑)
「何者でもない空間」…ですか。
そう。「何者かである」ということは結局「何者でもない」ってことと同じなんだよね。
ふ、深い…。コインの裏表…。
カフェのセミナーとかでもよく言うんだけど、カフェを利用する客層って、実は若い女性が一番多いんだよ。だから、そういう人達を「狙って」作られるお店って多いわけだけど、僕は正直興味なくて。(笑)
「オシャレな空間にいる自分」が欲しい人はよそでやってくれって感じなんだよね。
確かに、今はSNSの影響でカフェや喫茶店に「期待される役割」が特殊かもしれませんね。
そうそう。だから、大人の男性や僕みたいなおじさんが一人で来ても落ち着けるような空間だといいなって思ってやってきたのね。
なるほど。ちなみに店名の由来とも何か関係していたりするんですか?
うーん、やっぱり来てくれるお客さんにとっても「パラダイス」みたいな場所になってくれればいいなぁ、という想いはあるかな。
YA、YASASHII!!!!

新しくレンタルスペースも併設され、より快適に過ごせる工夫がされていますね。
お店の経営について

昨年から引き続き、世間はコロナで大変ですが、今までお店をやって来られて一番大変だったことは何ですか?
そんなの、毎日が大変だよ~(笑)
売上のこと考えたり、朝早くから夜遅くまでお店の準備しなくちゃいけなかったりするしね。コロナ前とあんまり大きく変わらないかな。
イベントとか出来なくなっちゃたのが一番残念だけど、そんな中でも来てくれるお客さんには感謝だよね。
「楽な仕事」なんてないですもんね。
逆にお店をやっていてよかったな、と感じる瞬間はありますか?
人と人との「出会い」をこの場所で提供出来ているな、と感じると嬉しいよね。
お客さん同士がお店で偶然出会って、そこから「想像を超えた現実」を作り出していることが、豊かだなと思うよ。

こういう時代だからこそ、人とのつながりは大事ですよね。
そうそう。だからたまに「この人とあの人引き合わせたら面白そうだなー」って仕組むこともあるけどね 。(笑)
ぎょえええ~!それは凄いですね!
ほら、うちに来てくれる人って、大体「偏ってる」から。(笑)
え?(無自覚)
え?(無自覚)
(笑)
思わず聞き返してしまいましたが、ジミーさんの「人を想う気持ち」に感動しました!
無自覚が一番恐ろしいねぇ~。(笑)
き、気を取り直して!次に「ジミパラ」の経営体制について伺うことにしました!

「ジミパラ」はご夫婦で経営されていますが、「夫婦」という形でお仕事することのメリット・デメリットを何か感じることはありますか?
特に無いです。(笑)
彼女のこと、夫婦というより「家族」として考えているし、お店も生活の一部としてやっている感じかな。
家族だから喧嘩することも、イラっとすることもあるけど、それも含めて自然なことなんじゃないかなって思ってるね。
大きな視点での「家族」という捉え方なら、許せることもあるかもしれませんね。
僕なりの「家族」って考え方は、お客さんももちろんだし、同じ地域で他のお店やってる人達に対しても感じている感覚なんだよね。

それは素敵ですね。
よく来てくれる常連さんたちは、移転してもお店との「つながり」を求めて来てくれているんだと思う。
お客さんの子供とか、僕は一人一人覚えていて、その子たちの成長を見守れることが嬉しかったりするんだよね。
まさに「地域密着型」の鏡ですね!
そうだと嬉しいね。
インタビュー中も常連のお客さん方が、まるで実家に帰って来たかのように来店されていました。お店が長く地元で愛されているのだと、じわじわ温かい気持ちになれました。
今後の目標とみなさんへ

最後に、今後チャレンジしてみたいことや、この記事を読んで下さっている方々に何か一言頂けますか?
今、FM東久留米のラジオをやっていて、小平と東久留米をもっと繋げてみたいかな。
人の交流はもちろん、カフェやってるオーナーさん同士の情報共有とか。せっかく近いんだから一緒に色々やれたらいいなって。
とても広がりのある目標ですね!
若い人にも、僕と同年代の方にも言えることとしては、「やらない後悔よりもやって後悔を!」って伝えたいかな。
今まで「僕以外みんな先生」と思って生きてきたけど、もう還暦だし、これくらい言ってもいいかなって。(笑)
今世は一回きりですもんね!(笑)
素敵なお言葉ありがとうございます。
今後も明るくて楽しい「ジミパラ」を、是非応援させてください!
本当に貴重なお話、ありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!

感想
ジモハック小平をいつも応援して下さる「ジミーズパラダイス」。
インタビューをさせていただき、改めてお店とご夫婦の魅力を感じることができました。
いつの時代も人は「温かくて優しい」懐かしさを求めているはず。
是非そんなほっこりする時間を「ジミーズパラダイス」で過ごしてみて下さいね。
記事だけでなくYouTubeでも☆ジミーズパラダイス☆に突撃!
ジミパラが一橋学園駅にいた時に、突撃して動画にしました!
お店の場所や雰囲気は違いますが、メニューやジミパラの文化は同じなので、行ってみようかなと迷ってる方はぜひご覧になってください。
店舗情報
店名 | ☆ジミーズパラダイス☆ |
住所 |
東京都小平市鈴木町1-499-2 |
電話番号 |
090-9951-5564 |
営業時間 |
11:00〜19:00 ラストオーダー18:30 |
定休日 |
月曜日 |
駐車場 | 無し |
公式HP |
https://ja-jp.facebook.com/cafeonwheels/ |
その他 | Paypay・auPay可 |
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