「芸術」と言えば堅苦しく、「アート」と言えば軽々しい。
ましてや彫刻なんて、特別な知識教養が無ければ楽しめないんじゃないの?と思われる方も多いのではないでしょうか。
本来はとっても自由に楽しめるはずの「アートの世界」が、ちょっぴりハードル高く感じられてしまうのはもったいないですよね。
アートに「ワカル」「ワカラナイ」も無いはずなんだぁ!
そこで今回は、小平市で気軽にアートを感じられる「平櫛田中彫刻美術館」について紹介したいと思います!アート好きの方はもちろん、美術館は初めてという方にも興味を持ってもらえると嬉しいです!
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。店舗をご利用の際は必ず店舗へのご確認をお願いいたします。



季節ごとに美しく映える玉川上水を横目に、一橋学園駅南口から徒歩10分。閑静な住宅街に「平櫛田中彫刻美術館」が見えてきます。
建物が素敵ですね。自然と調和している感じがします。
平櫛田中ってどんな人?
平櫛田中、本名田中倬太郎。1872年岡山県井原市に生まれ、のち平櫛家の養子になったことから、作家としての号名を平櫛田中としたそうです。
彫刻の修業を経て、上京後はあの岡倉天心に師事。禅や仏教思想、古代中国の説話や因習にインスパイアされた、精神性の高い作品を後世に多く残しました。
岡倉天心、と言えば「the book of Tea」ですね。
ボストン美術館とも関わり深い方です。
数々の彫刻作品を残し、なかでもその集大成「鏡獅子」は現在の国立劇場にて見ることが出来ます。晩年は東京藝術大学にて教鞭を執り、文化勲章や様々な作品賞を受賞。107歳でこの世を去るまで、10数年の余生を小平の地で過ごしたとされています。田中については、「井原市立田中美術館」(岡山県)でもその所蔵作品を見ることが出来ます。
作品を見た感想
館内は撮影禁止。
作品を見た感想として、「躍動感が凄いなぁ」と思いました。
木やブロンズで彫り上げられた作品は、大小さまざま。迫力があるものから、小ぶりの可愛らしいものまでありました。人物の特徴をよく捉えていて、まるで今にも動き出しそうな表情や雰囲気を感じ取ることが出来ました。
着ているものの質感もリアルでした!
常設の展示と同時に、年4回の「企画展」と2年に一度の「特別展」を開催されているそうです。今回は、11月18日より開催されている「文房四宝―平櫛田中 書道具コレクション―」を観ることが出来ました。
彫刻のみならず、書にも造詣の深かった平櫛田中。さらりと流れるように書かれた書作品は同時に、墨と筆圧の深さも感じられました。
ガラスケースに展示されていた、硯や筆、それぞれの書道具は丁寧に使い込まれ、粋な「味」を醸し出していました。次回の企画展も楽しみです!
現代人が文房具にこだわりを持つことと、関係していたりするのかなぁ…。
おわりに





地元で気軽にアート体験できるのはとても贅沢ですよね。
展示作品の数もちょうどよく、2時間ほどあれば十分に堪能できそうです。季節ごとに「お茶会」や親子で参加できるワークショップ、武蔵野美術大学や小平市文化振興財団と連携し、展覧会を開催するなど、地域に根差した各イベントも盛りだくさん!大人だけでなく、子供も楽しめる工夫がされているのは嬉しいですね!
自然豊かな玉川上水を散歩途中、ふらりと審美眼を磨いてみて下さいね。
施設情報
施設名 | 小平市平櫛田中彫刻美術館 |
住所 | 東京都小平市学園西町1-7-5 |
電話番号 | 042-341-0098 |
営業時間 | 10:00~16:00 (なるべく15:30まで入館) |
休館日 | 火曜日(祝日の場合はその翌日) |
駐車場 | 無し 「いろりの里」の提携駐車場利用可。 駐輪場あり |
公式hp、SNS | https://www.city.kodaira.tokyo.jp/dencyu/ |
その他 | 観覧料 |

マチルダ

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